私は横浜市在住なのですが、本日は転記予報にて午後は「雨」と出ており、短時間とは言え、中々のどしゃ降りでございました。 今回も引き続き、ロックに触れていきます。前回は、1980年代の黄金期による方程式をお話しさせていただきましたが、後期から90年代初頭には、もはや以前のようなアドバンテージが特にハード・ロックにはなく、時代の節目に入っていくことになります。 とは言え、この時点でもビッグ・ネームバンドやカリスマ性を持つ(オジーオズボーン等)アーティストに関しては一定のセールスを保っており、アルバムクオリティー自体も素晴らしい作品が排出されていたと思います。 それ以外のアーティストの多くはポップでメロディアスな音楽性から、より「ヘビー」な方向性に多くのバンドが舵を切っていきました。 丁度、MTVの戦略が下火になってきたところ、突如、現れたモンスターが、シアトル出身の「ニルヴァーナ」という新人バンドでした。 彼らは、後のロック史に残る偉業と功績を達成していくことになりますが、時代の流れとして、ロックがある意味変換期に来ていたこともあり、それらの偶発的要素がすべて繋がっていった結果とも言えるものだと考えます。あの当時、まさかガンズ&ローゼスを超える逸材がすぐそこにとは誰も予想さえしなかったはずだと思います。 私の最初の彼らの最初のイメージは至って、シンプルなロックと認識していましたが、彼らが最も新しかったのは歌詞をそのまま歌うのではなく、「心の叫び」に置き換え、ヴォーカルのカート・コバーンが体全体で自己を表現していた事に尽きると感じます。 また、彼らのスタイルとして音楽以外に最も特徴的だったのはファッションであり、これは従来の皮ジャン、皮パンではなく、ネルシャツに古着のジーンズという、いわゆる普段着の状態でシーンに登場してきたことでした。 前回、ご説明させていただいた「ヘアーメタル」は既に時代の下降期、時代は新しいものを求めていたのは間違いないのですが、私自身、このニルヴァーナを語ることに辺り、安易に偶発的に出てきたとは言い難く、後の故カート・コバーン(享年27)の生い立ちを知れば知るほど、音楽に対して、どのアーティストより音楽を愛し、ピュアであったことがニルヴァーナの成功を物語っていると考えます。 次回、世界を制した、このニルヴァーナを中心に「グランジ」、「オルタナティブロック」、そして何故、新しいニューウエーブに生粋なハードロックが葬り去られたか?をお話しさせていただきたいと思います。 G鈴木
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