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「GTRデザインについて、、、考えてみる。エピソード5」

 こんにちは。横浜山手、ヴァルキリー・アーチーのG鈴木です。現在7月下旬、例年よりつ梅雨時期が長く、コロナ問題も終止符が収まらぬまま、真夏を迎える様な気がいたします。今回のテーマは「GTRデザイン」について、GTRファンとしての部分と世界のスポーツカーデザイン視点、更にはモータースポーツの観点から触れていきたいと思います。

 そもそも、この現行「日産GTR」の前身は「スカイラインGTR」ですから、単にGTRデザインだけを見ていうのはナンセンスですので、スカイラインと並行しながら入っていきたいと思います。GTRとは、初代からスカイラインの派生車としながらも櫻井氏(故)の手により特化した、当時の時代を超越したモデルとしてスタートしています。今で言う「ハコスカ」の名称になりますが、現在の視点で考えても当時の技術、エンジン、シャーシ、デザイン開発などを含め、全てが高い次元でバランスされているのが分かります。

この時代の自動車全体のデザインがハコ型だったにも関わらず、セダンベースながらスカイランの特徴とされるサーフライン、また大きな直6エンジンを搭載できるスペース、各パーツのモールからピラーごとの角度の美しさ、そして全体的なシルエットが絶品なのは言うまでもありません。特にこの時代のボディー材質は現代の車としても、剛性のなさは当然否めないものの、その時代に出来るものを全て出し尽くして来られて来た印象があります。

あのサイズでありながら、きちんとした室内スペースの確保、フロントは丸目4搭デザインを取り入れながらも、精巧なグリルにリアは程良いトランクフードから今も尚、色褪せない四角型のテールデザイン。当時の開発者の櫻井氏の言葉によれば、「予算の制限があり、箇所箇所、悔いるデザインがある」との事でしたが、それでも、本来のスカイラインとしての基盤をしっかり作り上げ、その派生としながらレース車両の礎を基づいたデザインにKPGC-10、ハコスカGTRは、非常に優れた名作中の名作と言っても過言ではないと感じます。

  次回は第二世代GTRデザインに関し、深く掘り下げお話ししたいと思います。 G鈴木

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