近年は、デイーラーから納車される時点でコーティングをするということが当たり前の世界になりました。ユーザーの方で、新車でコーティングを勧められることも多いかと思います。金額も数万円から、中には20万円を超えるものまであります。
デイーラーコーティングであれば、保証というものがしっかりされていますが、技術面、商品性能面はあまり、お薦めはできるものではありません。自動車会社内製と言っても、実際は下請け業者が実金額から、数割金額を落とした内容で施工されている点と、何より新車問わず、中古車に関しても施工時間の短さと技術ノウハウに明らかに問題があります。
国産車であれば、新車のコーティング全工程が1時間半から2時間弱、高級外資系デイ―ラーでも、数時間程度です。また、デイーラー以外のプロショップでも、現在のコーティング施工時間の2日間程です。
比較的、ボディーコンディションが良い状態の車両であれば、2日間での施工もある程度のレベルまでは可能ですが、価格に見合った仕上がりや高い精度に仕上げることは、まず不可能でしょう。
施工時間が短縮されているということは、コーティング施工で最も大事な下地の処理がされていないことを意味してしまうもので、これはコーティング性能を活かすことも十分にできないことになってしまいます。
当社、ヴァルキリーアーチーでは、この下地処理の時間を多く取ることを基軸に考え、車の本来の持つボディーコンディションを目一杯引き上げることをモットーしています。その下地処理とは、どのようなものを指すのか?は様々な考え方がありますが、例えば、このような表現が分かり易いかと思います。
女性のメイクをするときに、きちんと洗顔剤を使用し、角質等を取ってから化粧をするのと、肌に不要分を残したまま化粧することでは、「どちらが仕上がりが良く、後の肌のコンディションを保てることか?」と似ています。
勿論、結果は前者が良いことはお分かりかと思います。
当社には、コーティングメニューは、大まかに二通りの種類があり、2日間施工の5万円以下の「エコスペック・コーティング」と1週間施工の10万円~のオーダータイプ、「プロスペック・コーティング」があります。エコスペックは、金額的に安価で抑えたい方やデイーラークラスのコーティングレベルより、少し上のランクをお求めの方に。
プロスペックは、本格的は細部の細部まで仕上げた仕様となり、10万台のタイプAとそれ以上の金額のタイプBに分かれます。また、ブース内はブラックアウト化された室内とキズを見るための専用LEDライトを20数個完備しています。
2日施工のエコスペックは、人気のあるメニューで各部洗浄後に、無機質・有機質の除去後、研磨、そじてコーティングという流れになりますが、コーティング剤はガラスコーティング、水溶性タイプの樹脂コートもお好みで選ぶことが可能です。
プロスペックに関しては、下地洗浄が3日間、研磨に3日間、コーティング、仕上に2日間とすべての工程に、非常に長い時間を取っております。また、研磨時に重要なコンパウンド、これらも超微粒子型を使用することによって、クリア塗装を労りながら研磨が可能です。
塗装には、硬い塗装、柔らかい塗装と様々なものがありますが、研磨を行うに辺り、大切なことが、磨き側の研磨による傷を僅かでも残してはいけないという点です。傷が消せていると思っていても、大抵の場合が研磨側による傷が実は残っているのが現状であり、これらの傷を傷によって消す行為は、技術的に難易度が高いものなので、ある意味残っていても仕方のない部分ではあるのです。
しかし、プロショップとして名乗る以上、これらの元からある傷にせよ、研磨傷にせよ、双方きちんと消せた上でコーティングをすることが、まず大切なことです。
ヴァルキリーアーチーは、コーティング剤も厳選したもの選出しており、顧客の保管環境やボディーカラーなどで、ベストなものをご提案させていただいています。コーティング剤自体も大切な要素ですが、下地処理でいかに有効な仕事をするかで、9割は精度は決まって来ます。
現在、コーティング剤は何を使用するか?で仕上がりが決まると思っていらっしゃる方が多いと考えますが、本質はそこではなく、基軸の部分が重要であることをご理解して頂けたら幸いです。
株式会社Valkyrie Archie
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